パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 夏―2.9

明日。。。

本当のお父さんに逢う。。。らしい

二人きりになり、お母さんに聞いていく


私、会いたいなんて言ってないよね？


ええ。。。で？


何で？

会う必要ないじゃない？


茉莉には、わからないわね？

お父さんが、詩織と、陸と過ごすのも、想定内だし、計算して事を運んでるのよ？

茉莉は、陸を手に入れたいんでしょう？


う。。。


私も、陸を手に入れてほしいと思っているわ

目的は同じ。。。

協力しましょう？


どうやって？


まずは、詩織ね。。。

邪魔よね？

詩織を、黙らせるには、蓮か誠を手に入れないと無理

蓮は、ダメだったから、私に弱い誠を何とかしないとね？


お母さん？


協力しましょう？


お母さんは、お父さんが好きなんでしょう？


違うわよ？

パートナーでは、あるけど、愛はないわ。。。

もう、何年も。。。


なら、別れたら？


前にも言ったけど、愛はなくても、お金があればいいの。。。

男は、他にもいるし。。。

他の女に夢中な男には、興味ないわ。。。

いつかは、私だけ見てくれるなんて、くだらない。。。


っ。。。

それって、私に言ってるの？


違うわよ

私に言ってる。。。

茉莉は、まだ諦めるには早いわ。。。

頑張って？

私も、協力するから。。。？

茉莉も、協力してね？


っ。。。わかった。。。


嫌な予感しかしない。。。

陸と、詩織はお父さんと一緒に過ごす

私は、お母さんと誠と過ごす


まるで、夫婦交換みたい。。。


思わず、口からこぼれてしまうと、お母さんが睨んでくる


怒るわよね。。。

だって、あの３人は本当に親子なんだから。。。


土曜日、待ち合わせ場所に車が走る

機嫌のいいお父さんとお母さんが笑う


嘘くさい。。。


待ち合わせ場所に行くと、お父さんが話しかけてくる


茉莉。。。？


何？


俺は、茉莉を自分の娘だと思っているよ。。。？

一度も、娘の中で差別したりしたこともない。。。


っ。。。わかってるよ。。。

私も、お父さんはお父さんだけだと思う


頭をポンポンしてくる

笑顔が、寂しい目をしている


ちゃんと、帰って来いよ？


当たり前でしょっ？

変なの？


お互いに笑う