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第9章 秋ー2

誠と、詩織がアメリカに行くことになった

夏休みは、陸は慌ただしくしていた

蓮と、陸は日本に、二人で残ることになった

忙しい陸を捕まえて、話をした

妊娠してなかったことを伝えると、陸は笑って許してくれた


茉莉も辛かったな？


って、笑いながら抱きしめてくれた

優しい陸に甘えて別れられずにいた

陸は、あかりが好きなんだからと、何度も別れをきりだそうとするのに、別れたくないズルい私は、言えなかった

同じ大学をめざして、一緒にいようと言う陸に甘えていた

必死に勉強しようと思った

8月26日

誠と、詩織がアメリカに発つ

見送りに行けない私は、お父さんと空を見ていた


もう、飛行機に乗ったかな？


今日も、空は青い。。。

詩織がアメリカに行くことに決まってから、お父さんは変わった

お母さんと、よく話すようになり、以前とは大違いだ

毎日、早く帰ってくる

会社にも、真面目に行っているようだ

でも、時々、寂しそうに空を見ている

陸から、無事に出発したと、メールがきたけど、お父さんには教えなかった

晩御飯を食べていると、以前のわだかまりが、ないようなお父さんとお母さんの会話がある

テレビを見ていたら速報が流れていた


っ。。。お父さんっ？


ん？


あれって。。。？


飛行機事故の速報だった

エンジントラブルで、着地失敗したようだ

日本人で、死亡確認された名前が出ている


橘 誠

橘 詩織


お父さんが、立ち上がり電話をかけている

空港に問い合わせているみたいだ

私も、慌てて、蓮に電話した


茉莉？どうした？


テレビっ

早く見て？


何も知らないようだ


何？ニュース？


飛行機事故の速報が出てるっ


え。。。

嘘だろ。。。？


私の携帯を、お父さんが取り上げて話している


蓮、今から迎えに行く

陸はいるか？


ああ。。。いる。。。


空港と、警察に行くから準備しろ？

叔父さんに連絡できるか？


ああ。。。


詩織の実家には俺が電話する

準備しろ？


わかりました。。。


電話の向こうの蓮は、気が動転しているようだった


私も、行く


茉莉は、待ってろ？


何で？


家族しか入れないだろう。。。

連絡するから。。。？