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第3章 溺愛

きゅっと締め付けられる胸の痛みを感じながら、
やっと早川とこうなれた。
そんな気持ちが大きくなったのは、
私の気のせいなのだろうか。

「俺、先輩の事好きです
サキさんのこと、好きです」


ああ、そうか。
私はこの時を待ってたんだ。
飲み会の後、いつも早川を家まで送り届けるのも、
酔った早川を1人で帰すのが心配なのも。

私は早川が好きだったんだ。