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第4章 恋慕

「やばいっすやばいっす！
すいません岩城さん、これ5番にお願いできますか！」

「あれま、派手にやられちゃったね、
替えの前掛けバックのロッカーの上にあるからね！」

ビールの匂いをプンプン放ちながら、
制服をぐっしょりと濡らして
バイトの上田くんが私にお盆を渡してきたので、
それを受け取る。

きっと酔っ払ったお客さんにやられたのだろう。
忘年会、新年会、同窓会の席だと、
みんなお酒も進む。よくある事だ。