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第4章 恋慕

ベランダに出て外を眺めると、
通勤ラッシュでスーツ姿の人がわんさか見える。

あの店で働く私は、
皆の仕事が始まる時間に眠りにつく。

もともと朝が弱い私は、
午後から始まる仕事を探していた。
そんな時に見つけたのが居酒屋「ウィンドウ」。

初めはこだわり無く始めた仕事だったけど、
今ではあの店が大好きだ。
みんな優しくて、アットホームで。


そんな事をしみじみ感じながら、
飲み干したビールの缶を握りしめ、
思いきり伸びをする。