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第1章 不満

いつの間にかなつきの首に腕を回してしまっていた。
なつきは唇を重ねたまま、
ふふっと微笑み、私を抱きしめ
より激しくキスをする。

ちゅ、くちゅ

2人でいるには狭すぎる空間に、
いやらしい音が響き続ける。

「ぁっは、だめ、なつ、き、私…」

「ん？」

見上げると少し意地悪に笑うなつき。

「しーちゃん、俺ね、ずっと好きだったの
だから今日会えて本当に嬉しくて」


なつきからの信じられない夢のような言葉に
私の身体はどんどん熱くなった。