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第2章 主従関係

プルルルル、プルルルル、プルルルル

「もしもし」

携帯から雪村くんの声が響く。
バクバクと暴れる心臓の音が、
どうか雪村くんにはバレませんようにと願いながら、
思い切って話を切り出す。

「もしもしっ…林檎です…
今日話した事なんだけど…」

「うん」

鋭さの中に優しさがあるような、
雪村くんの声はなんだか緊張する。