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愛憎
第2章 再会と過去
ーー10年前。
あんなに元気だった父が、職場でいきなり倒れた。
最近息切れやだるさが辛い…と言い、
「病院に行こう?」と言う母の言葉に
「疲れだよ。大丈夫。」
と、言って、毎日栄養ドリンクを飲み、出勤していた。
幼稚園の年長組になっていた萌は、
「私はもうお姉さん」
と、毎日ウキウキと過ごしていた。
けれど、ある日、母は、夜中に密かにすすり泣いていた。
『ママぁ〜どうして泣いてるの?』
母の背中をキュッと抱きしめた。
母は萌の方を向き、思い切り号泣し始めた。
ーー急性骨髄白血病。
ステージによって余命生存率は分かれるが、父はステージ2と呼ばれる状態で、リンパ節から、他の臓器にガン細胞が蝕まれる前に発見された。
父はすぐさまドナー登録をし、適合者を待つ。
その間に、化学療法を受ける為に1ヶ月、2ヶ月と無菌室での治療を行った。
…しかし、いつまで経っても、父の血液に適合するドナーが見つからない。
父はフサフサだった髪の毛が全て抜け落ち、食べてもすぐに吐いてしまう状態になってしまい、高カロリー栄養剤を点滴する。
と言う毎日を送るようになっていた。
毎日、萌は母と共にお見舞いに行く。
父は疲労困憊な状態から、精神を蝕み、母に八つ当たりをしていた。
『お父さん、やめてぇ〜!』
母に手を出そうとしていた萌は必死になり、父を止める。
そんな時である。
誠に出会ったのは…。
あんなに元気だった父が、職場でいきなり倒れた。
最近息切れやだるさが辛い…と言い、
「病院に行こう?」と言う母の言葉に
「疲れだよ。大丈夫。」
と、言って、毎日栄養ドリンクを飲み、出勤していた。
幼稚園の年長組になっていた萌は、
「私はもうお姉さん」
と、毎日ウキウキと過ごしていた。
けれど、ある日、母は、夜中に密かにすすり泣いていた。
『ママぁ〜どうして泣いてるの?』
母の背中をキュッと抱きしめた。
母は萌の方を向き、思い切り号泣し始めた。
ーー急性骨髄白血病。
ステージによって余命生存率は分かれるが、父はステージ2と呼ばれる状態で、リンパ節から、他の臓器にガン細胞が蝕まれる前に発見された。
父はすぐさまドナー登録をし、適合者を待つ。
その間に、化学療法を受ける為に1ヶ月、2ヶ月と無菌室での治療を行った。
…しかし、いつまで経っても、父の血液に適合するドナーが見つからない。
父はフサフサだった髪の毛が全て抜け落ち、食べてもすぐに吐いてしまう状態になってしまい、高カロリー栄養剤を点滴する。
と言う毎日を送るようになっていた。
毎日、萌は母と共にお見舞いに行く。
父は疲労困憊な状態から、精神を蝕み、母に八つ当たりをしていた。
『お父さん、やめてぇ〜!』
母に手を出そうとしていた萌は必死になり、父を止める。
そんな時である。
誠に出会ったのは…。