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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第18章 僕を見て
僕が許さない
「ははは…ッ……フ…!!まだ諦めないの?」
「……ッ」
「とっくに手遅れじゃないか!もう僕らは手遅れなんだよ!なの に……それでも……君はここまできてもまだ……!? こんなになってもまだ "兄" が必要かい……!?」
腹の底から狂った笑いが込み上げ
憎しみが渦巻いた。
自分本位な憎しみだと伊月は気付いている。だが抑えられない──彼は限界に晒されていた。
「眠ったフリは終わりにしよう…!!──起きて」
どうにでもなれと思った。
希望は全て失われた。なら
恐怖や怯えさえも投げ捨てていい筈だ。
自由になっていい筈なんだ。
「起きないならこのまま続きをするよ?君の…っ…身体を……僕のヤリたいように……傷付ける」
伊月は花菜の上に馬のりで跨り、パジャマの裾を胸までたくし上げた。
「…っ…それでいいの?」
露わにされたブラジャーの中で窮屈そうに収まっている膨らみが、彼女の汗で既に湿っている。
谷間のくぼみから蒸せた香りが溢れ、哀れな男を焚き付けた。