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第1章 モデル

「…。」

¨なんだ、私てっきり、松本くんが私の事をとか思ってたけど、勘違いでした。¨

「いいよ！やっても！！その変わり…」
「なに？」

¨いつもの笑顔だ…。¨

「可愛く描いてくださいよ！！」
「まっ、それは、描いてからのお楽しみってことで。ちょっと、その椅子座ってみて。」

ガタンッ…

中央に置いてある折り畳み椅子に腰掛けた。

「こうですか？」
「んー、ちょっと違う。実際に、描くのは、こう少し斜めの角度だから…」

肩や首筋に松本くんの細い指が滑って、なんとも気持ち良かった…