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第7章 痴漢

突然ですが、時系列で話を進めた方がいいと思い、少し前の話に戻ります。

社会人になって、通勤電車に乗るようになって、痴漢にあったことがありました。

自分には女性の魅力はないと熟知していましたので、そんな目に合う心配はしていませんでした。

乗っていた電車は、私の乗車駅が始発で最初ずっと右側扉が開き、途中１駅左側が開き、そこから３駅右側が開き、私の降りたい駅はその次の左側が開きました。

途中初めて左側が開く駅での乗り換えが多く、そこで大半が降りて、新しい客が乗り込み、私の降りたい駅がその次に乗り換えが多い駅でした。

その間にも大きな会社があり、左側から乗って右側から降りる人も結構いました。

始発駅からの乗車なので余裕をもって見送って乗れば座れるのですが、いつもギリギリの私は、左側の扉に張り付くように乗っていました。

左側が一度開くときに一旦降りて、また最後に乗り直して窓際に乗っていました。

ある日、私の隣に立つ私と同じくらいの年齢の女性が私にぶつかってきて、私はその女性を押し返してしまいました。