この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
連攣鎖(つれづれぐさ)
第44章 つれづれなるままに…
『でもね、俺…』

彼の声は柔らかく、あんな別れかたをしたのに…
それから色んなことがあったのに…
昨日会ったかのように優しいものでした。

『今、お付き合いしている人がいるんだ。
その人には、中学生の娘がいて、一緒に暮らしてるんだ。』

「そうなんですか、いい人がいて良かった。」

私は、月並みな返事をしました。

『それでね、今、ちょうど娘が部活から帰ってきて、お母さんはまだなんだけど、俺が誰と話してるか、興味津々で見てるの。
だからね、そろそろ切るね。』

「うん、お元気で…」

プツン…

携帯の終話音は非情で切ない感じがしました。

『さよなら』でも、『また』でもなく、『お元気で』とも返されず終わりました。

頭の中がぐちゃぐちゃになり、ふぅっ…と大きく息を吐き、自席に戻り帰り支度をしました。
/358ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ