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連攣鎖(つれづれぐさ)
第9章 初体験Ⅱ
「何かでる。」

恋愛感情は元より、sexの気恥ずかしさも失せ、友達のそれに戻り、素のまま起き上がる。

ポタポタとナカから出てくる感覚にガバッとベッドから跳び上がり、トイレに駆け込む。

慌てて座れば、チョボチョボと水面に落ちる音がするほど出血していて、ベッドからの道のりはナイフで刺されて逃げ惑うように点々と血痕が残っている。

その人はおろおろしながらもティッシュで点々を押さえ拭き取れるだけ拭きながらやってきた。

そうそう、そこは当時何でもシースルーのガラス張りのトイレ、トイレとバスルームもガラス張り。

でもバスルームは部屋から見えない…
トイレ部屋から丸見えって、マニアックじゃねぇ?な、造りでした。

まあ、おかげで、
トイレに閉じ籠った私が無事そうなのは見えていたわけで、逆に今更遠慮なく…とトイレにその人は入ってきて大丈夫?と聞いてくれた。

「まだ出てる?まだ出てる?そんなに出るもの?出血しすぎじゃねぇ?救急車呼ぶ?」

そう話している間もチョボチョボと音は続く。

「大丈夫じゃない?」

「そんなに出るもの?」

「私も初めてだしわからない。」

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