この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨のち晴れ
第1章 曇り空
中学の頃、ちょっとしたことでグループから仲間はずれにされて、一人窓際に座って机とにらめっこしてた時、前の席に座っていた蓮が話しかけてくれた。
「俺たち名前似てるよな」
「は?」
これが一番最初に交わした言葉。
それから。
音楽の話。
アニメの話。
部活の話。
…。
そっけない態度の私に、蓮は飽きもせずずっと話しかけてくれた。
楽しそうに話す姿を見てたら、なんだかこっちまで楽しくなってきて、いつの間にか心を開いていた。
授業中だということも忘れて盛り上がりすぎて、ふたりで立たされたこともあったっけ。
でも、それすら楽しくて、私はドキドキしてた。
ホント懐かしいなぁ…。
中学を卒業する時に「また会おう」って約束はしたけど、当時は携帯電話なんて持ってなかったから、連絡をするには家にするしかなかった。
家に電話をかけるにはなかなか勇気がいって、私は何度もかけようとしたけど、結局いつも勇気が出なくて出来なかったんだ。
「俺たち名前似てるよな」
「は?」
これが一番最初に交わした言葉。
それから。
音楽の話。
アニメの話。
部活の話。
…。
そっけない態度の私に、蓮は飽きもせずずっと話しかけてくれた。
楽しそうに話す姿を見てたら、なんだかこっちまで楽しくなってきて、いつの間にか心を開いていた。
授業中だということも忘れて盛り上がりすぎて、ふたりで立たされたこともあったっけ。
でも、それすら楽しくて、私はドキドキしてた。
ホント懐かしいなぁ…。
中学を卒業する時に「また会おう」って約束はしたけど、当時は携帯電話なんて持ってなかったから、連絡をするには家にするしかなかった。
家に電話をかけるにはなかなか勇気がいって、私は何度もかけようとしたけど、結局いつも勇気が出なくて出来なかったんだ。