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雨のち晴れ
第3章 束の間の晴れ間
「ほんと、簡単にイクよな」
呆れたような声。
「だっ、て...」
じんじんと痺れる感覚がまだ残っていて、少し弄られたらまたすぐに達してしまいそうになる。
「後はおあずけ」
さ、行くよ...と蒼太くんが手を出した。
私はもどかしい気持ちを押し込めてその手を取る。
濡れた足は拭けるけど、そこはまだ濡れたままで。
湿り気を帯びた下着が気持ち悪い。
そんなことお構い無しに蒼太くんはスタスタと歩き出した。
「ちょ、待って...」
どこに行くのか。
行く宛はあるのか。
蒼太くんがどこに向かっているのか分からないまま、私はただ手を引かれながら付いて行く。
「凛ちゃん、ちょっと待ってて」
旅情あふれる立派な門構えの建物の前で蒼太くんはそう言うと、なんの戸惑いもなく中へと消えていった。
暫くして出てきた蒼太くんがニコッと笑って「おいで」と手招きをしてくれた。
呆れたような声。
「だっ、て...」
じんじんと痺れる感覚がまだ残っていて、少し弄られたらまたすぐに達してしまいそうになる。
「後はおあずけ」
さ、行くよ...と蒼太くんが手を出した。
私はもどかしい気持ちを押し込めてその手を取る。
濡れた足は拭けるけど、そこはまだ濡れたままで。
湿り気を帯びた下着が気持ち悪い。
そんなことお構い無しに蒼太くんはスタスタと歩き出した。
「ちょ、待って...」
どこに行くのか。
行く宛はあるのか。
蒼太くんがどこに向かっているのか分からないまま、私はただ手を引かれながら付いて行く。
「凛ちゃん、ちょっと待ってて」
旅情あふれる立派な門構えの建物の前で蒼太くんはそう言うと、なんの戸惑いもなく中へと消えていった。
暫くして出てきた蒼太くんがニコッと笑って「おいで」と手招きをしてくれた。