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買われる私
第3章 風俗デビュー
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待機部屋でメイク直しをし、携帯電話をいじる。
初めてのお客さん、来るのだろうか…
異様な緊張感の中、部屋に加藤が入ってきた。
「ももちゃん、お仕事だよ」
「はい、今行きます」
待機部屋の玄関で、仕事の流れを聞く。
店の裏側で女の子が待っていて、そこに客が合流しホテルまでデート気分で向かうか、店の車でホテルまで向かうか…それは客が決めるらしい。
ホテルに着いたら、講習の通りやる。
聞くだけなら簡単だか身体を使う接客業、身体を見られることはやはり緊張する。
初めての客は、徒歩でホテルに向かうとの事。
常連の佐々木、120分コースの予約。
店の裏側で待ち合わせをする。
「いってらっしゃいませ!」
店側から加藤の元気な声がする。
カツカツと革靴の音が近付く。
「こんばんは、はじめまして」
ももは笑顔で挨拶をした。
「ももちゃん、宜しくね」
予想より年齢が上だ。
60程だろうか、佐々木は優しそうなおじいちゃん…という印象だった。
ホテルまで徒歩5分
1月下旬、季節は真冬だ。
寒さがとても切なく感じた。
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