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友達でいるしかない
第8章 届けたい気持ち
そっと抱きしめて文香の下半身に力を入れ、ゆっくりと進入する。
痛みからなのか腰が俺から逃げようとする。
抱きしめて奥へ奥へと沈めていく。

「…っ…」

文香の苦痛の声音と俺の動きと合わせて文香の指が俺の背中に食い込んでくる。
それでも俺はゆっくりと中へ入って行く。
時折聞こえる文香の苦痛に何度辞めてしまおうかと思ったが一つになりたい俺は行為を続けた。

「…はぁ…文香…もう大丈夫だから…腕の力抜いて」

文香の腕を摩りながら言うと、パッと背中から手が離れる。

「っごめん…」

「んっ。大丈夫…このまま少しこうしていよう…だんだん痛みなくなるから」

文香に抱き付いて首元に頭を埋めた。
中に入った暖かさと、全身で抱きしめている暖かさが俺を幸せに導く。
抱きしめても抱きしめても足りなくて、子供っぽいと思いながら顔をスリスリと文香に擦り寄る。
そんな俺を文香は抱きしめ返して頭を撫でてくる。
それがとても心地よい。

「文香の中…すっげ~あたたかい…やっと…愛し合えた…もう何もいならい」

「やっと…何?」

俺の声が最後まで聞こえなかったのか聞いてくる。
だけどそれは今はいい。
それよりも、もっと文香を感じたい。

「いや…なんでもないよ…ゆっくり動かすから痛かったら言って」

ゆっくりと動いてみる。
少し痛そうな顔をしたが先ほどまでとは違い、少しは快楽もでてきたように思えた。
徐々に動きを大きくしてみても滑りが一段と良くなり、文香も艶やかな表情をしている。
浅い所まで引き抜き、奥深くに突き上げてみる。

「あぁ…それ…だめ…あぁ…」

子宮に当たり、大きな声で喘ぐ。
その声が俺を余裕なくさせる。

「…文香…そのまま俺を感じて」
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