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サイドストーリー7
第16章 王子の甘い罠
2階にあるミシュラン認定のレストランは観光地の塔の中にあるとは思えないほど美味しくて
段々と暗くなりながら目の前に広がるパリの夜景にため息が出る。
「素敵ね」
「今日何の日か知ってる?」
「今日?」
2人の記念日じゃないはずだ。
「七夕だよ」
「あぁ・・」
すっかり日本に帰らない日が多くなって日本の行事を忘れていた。
「フランス語では天の川の事をvoie lactée(星の道)って言うのよね」
「うん。今日は晴れてよかったよ。天の川もよく見えるね」
パリの夜景と天の川に挟まれて、キラキラと輝くエッフェル塔の中で
キラキラ光るゴールドのシャンパンを飲みほした。
そんな私に優しく笑って、宮本君が窓に向かって手を伸ばして
ギュッとその手のひらを握りしめて、そのまま私の前に差し出す。
「すみれさん。フランスに来てくれてありがとう」
「うん」
「この夜景と星空を一緒に見ることが出来て幸せだよ」
「私も」
天の川がキラキラ輝いている。
段々と暗くなりながら目の前に広がるパリの夜景にため息が出る。
「素敵ね」
「今日何の日か知ってる?」
「今日?」
2人の記念日じゃないはずだ。
「七夕だよ」
「あぁ・・」
すっかり日本に帰らない日が多くなって日本の行事を忘れていた。
「フランス語では天の川の事をvoie lactée(星の道)って言うのよね」
「うん。今日は晴れてよかったよ。天の川もよく見えるね」
パリの夜景と天の川に挟まれて、キラキラと輝くエッフェル塔の中で
キラキラ光るゴールドのシャンパンを飲みほした。
そんな私に優しく笑って、宮本君が窓に向かって手を伸ばして
ギュッとその手のひらを握りしめて、そのまま私の前に差し出す。
「すみれさん。フランスに来てくれてありがとう」
「うん」
「この夜景と星空を一緒に見ることが出来て幸せだよ」
「私も」
天の川がキラキラ輝いている。