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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――
「……?」
散々彼が転んだりテンパったりするのを見せられ慣れてしまっていたしのは、身体が吊った痛みに悶絶して床を転がる堺に眉を少しひそめ、深く溜め息を吐くと、ゆっくりと起き上がり、落ちているパジャマを拾い集めて胸に抱き隠すようにすると、リビングのドアまで歩きドアノブに手をかけ、彼を振り返る。
堺は青息吐息で震えながらしのに何か言いかけるが、しのは被せるように言った。
「私、シャワー浴びて自分の部屋で休みます」
「ふ?……ふ……ふんっ……しょ……しょだね……」
カメラを持って対象物を追っている時には無茶な動きをしても平気な堺だが、気を抜いている時にしばしば身体が吊る事がある。よりによってこんな時に、……と自身の身体の老いを忌々しく思いながら、しのに必死に相槌をうった。

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