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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――

 しのは悲鳴をあげしがみつき、堺は歯を食い縛りなんとか転ばずに踏ん張り、ふんっと鼻息を荒く吐き出す。

 

「……でっでは……おっ……お部屋はっどこかなっ」

「あ……慌てなくて良いから……ね?」


――転ぶと困るから、という言葉を呑み込み、しのは彼の首に再度しがみつき、キスをするように唇を軽く付ける。堺はギョッとしてまたバランスを崩し、玄関に面する廊下でスッ転ぶ。


「うわうわああ――っ!し、のちゃんっ」

「きゃあっ」



 堺はしのを守るように抱き締めていたが、自分までは守りきれなかった。


「ひっ……腰がっ頭がっ」 

「もうっ……堺さんってば」



 しのは彼の胸の中、呆れてクスクス笑った。その笑顔につられ、堺も痛みを忘れ笑ったその時、玄関のドアが開いた。


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