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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第8章 愛の巣
「あああっ!しのちゃんっ!危ないから僕が持つしーーってぎゃああーーっ」
絶叫と共に派手な音を立てて堺は段ボールを持ったままマンションの廊下を転がる。
しのは、どっちが危ないのか分からないわね、と思いながら、段ボールを抱えたままで尻を上にして情けない格好で踞る堺に駆け寄った。
「もう、堺さんたら……私もそのくらい持てますってば……」
しのは堺の手から化粧小物やアクセサリーが詰まった箱を奪い取ると、笑いだしそうになるのを隠してクールな表情の仮面を被り、先へ歩いていく。
彼女の顔を一瞬見た堺は(今度こそ本気で呆れられている?)とガーンとなり、青ざめた。
「し、しのちゃ……やっぱりここは男として僕がーーぐわあああ」
後ろでまた転んだらしく、ドベッっという鈍い音がして、しのは我慢できずに頬を緩めた。

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