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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
「車を手配したから、運転手にその住所まで行って貰って頂戴ね。そのお菓子、あの方の好物らしいからご機嫌は取れるはずよ……」
ペコは視線をテレビと堺といったり来たりで落ち着かない。
堺は籠盛りの果物と紙袋の印刷を見て「……ああ……成る程……人気の高屋のカステラ饅頭ですね」と呟くが、まだ彼の頭は回転していなかった。
今からJWEの社長宅へいってこいと言われたのは理解したが、何が「お詫び」なのかさっぱりわからない。
ペコは、そんな堺の表情を読み取ったように頷いて言った。
「そうよね、本当は堺ちゃんが詫びる事なんて無いのよ……寧ろお礼を言って貰ってしかるべきよ!……堺ちゃんが助けなかったら、今や会社の看板アイドルグループのリーダーで、しかも愛娘のみかしのちゃんは大怪我をしてたかも知れないんですからね!」
「……へ……まなむすめ……へ―……ええええええっ?」
愛娘、という言葉の意味が十秒程してやっと頭の中へ入ってきた堺は驚愕した。

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