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奴隷飼い
第10章 差し伸べられた手
悪魔が我が屋敷を支配している。
想像以上のこの事態に、早くに万策を打たねばと、シェリルは重い息を溢した。
主人が眠りに付くと、召し使い達は来る日も来る日も地下へと降り続け、丸一日媚薬漬けに合う日もあった。
「いっ…!…はぁ…」
広大な庭の手入れが苦痛で仕方ない。だが遣らなければ、主の大事な花が枯れてしまう。
あれからシェリルと顔を会わせていない。
何度も深夜に呼ばれたが、行きたくても悪魔に捕まり、愛して病まない主人の元に行かせてはくれない。