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奴隷飼い
第10章 差し伸べられた手
「エオス。お前の主は誰だ?」


「え…」


「お前を支配する悪魔から…解放してやる」


汗で濡れる腕が取られると、微かに開く唇に柔らかなシェリルの唇が触れた。


「この顔を一日見れないだけで…胸が苦しくなる…。お前が居ないと…私は…」


汗と土に汚れる身体に身を寄せ、離すまいときつく抱き付く。
あまりの事に言葉を失うエオスだが、また涙を流しながらその身体に腕を回した。
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