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奴隷飼い
第6章 氷の女王の素顔
それは自分にしか見せない本来の顔。
堪らなく愛しい、可愛い主人にエオスは日々溺れて行った。
が、幸せを噛み締めているのはエオスだけで、逆に奈落に突き落とされた様な思いに、顔を歪ませる女が一人。
「…くっ…!」
恩を忘れた訳じゃない。
「エオス…!」
長年独占して来た、主人からの愛。
それを男などに奪われ、嫉妬で狂うあまり美しい美貌を失い欠けるアリスは、愛して止まない主人と夜な夜な愛し合うエオスに殺意すら芽生えていた。
シェリルへの愛は純粋な愛だった。
だが、今では屈折した歪んだ愛に変わり、
「今に…見てろっ」
その座に返り咲いてやると、不気味な引き笑いをしていた。
堪らなく愛しい、可愛い主人にエオスは日々溺れて行った。
が、幸せを噛み締めているのはエオスだけで、逆に奈落に突き落とされた様な思いに、顔を歪ませる女が一人。
「…くっ…!」
恩を忘れた訳じゃない。
「エオス…!」
長年独占して来た、主人からの愛。
それを男などに奪われ、嫉妬で狂うあまり美しい美貌を失い欠けるアリスは、愛して止まない主人と夜な夜な愛し合うエオスに殺意すら芽生えていた。
シェリルへの愛は純粋な愛だった。
だが、今では屈折した歪んだ愛に変わり、
「今に…見てろっ」
その座に返り咲いてやると、不気味な引き笑いをしていた。