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第23章 羞恥のステージデビュー （弟）

「もうだめ・・・
お願いします・・・
個室で・・・
個室で可愛いがってください・・・」

ついに我慢できなくなって、男性にだけ聞こえる小声で麗がお願いする・・・
精一杯の媚びた声でお願いする・・・。

「弟君のステージも気になるけど、麗ちゃんの方から誘われたんじゃあ、断れないよな・・・」

ニヤけた顔になりそうなのを抑えてクールさを装いながら男性が席を立ち、ステージ脇のスタッフに何か耳打ちする。

スタッフから鍵らしき物を受け取ってポケットに入れ、男性が戻って来る。