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第25章 ロスからの便り・優大

テン子は俺に黙って浮気相手と
手に手を取ってアメリカで
俺に気兼ねなく浮気を
楽しんでいる。

否、待てよ。新婚生活を
楽しんでいるのか！？

激しい憤りが俺の身体を
劈（つんざ）きました。

怒りが限界を超えると
涙も出ません。

只々、頭に血が上って酒に
酔ったような感じでした。

でも、時間が経って少し
落ち着いて来るとテン子は
この事を知っているのか、
という疑問が湧いて来ました。

もし、テン子が知らない
のであればこれは相手の男の
単なる嫌がらせにすぎない
のかも知れません。

とにかく、アルバムを全て見て
事の次第を把握してから
判断する事にしました。