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第26章 思わぬ来訪者・優大

女性は微笑みながら
「その事は御存じだったのでは
ないでしょうか」と、いとも
簡単にさらっと言いました。

この人は俺がビデオやアルバムを
見ている事を知ってる？

あまりとぼけるのは
得策ではないと判断して
「はい、知っていました」と
答えました。

「その事をどう思いましたか？」

もしかしたらこの人も同じ物を
見ているのかも知れません。

「当然ですが嬉しい物では
ありませんでした。でも、
彼女にも事情があるようなんです。
俺への気持ちは変わって
いないように思うので今は
事の成り行きを見守っている
という状況です」