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第26章 思わぬ来訪者・優大

そのシティーホテルの最上階に
近い部屋に入った俺たちです。

そこには誰も居ませんでした。

もしかして怖い男が隠れて
居るのかもと思いましたが
そうではなかったので
ホッとしました。

「先ほどのお話の
続きをしましょう」

「はい、リークは一瞬
考えましたが下手に動いては
深谷さんが困るのでは
と思いました。
あまり公表しても利より
損害の方が多いと思いまして」

「やはり、そうでしたか･･･。
申し遅れました。
私は加藤圭一の婚約者です」

何故か晴れやかな表情で
彼女はそう言いました。