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第19章 疑心暗鬼・優大

ソファーにテン子が
座っています。

「お疲れ様」

「ありがとうございます」

「妊娠しただろうか？」

「どうでしょう？こればっかりは
授かりものですから」

何だか清々しい表情で
喋るテン子です。

吹っ切れた感じです。

強制種付けを受けたようには
思えないような明るい表情です。

「今、僕の精子が典子の卵子に
向かって突進しているんだなぁ」

感慨深げな言い方です。

「はい、受精する為に」

「どんな感じだい？」

「そうですね。嬉しいですね」

「嬉しい？彼氏の種じゃ
ないんだよ。それなのに
嬉しい？」