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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
「お疲れさまでした」
「「お疲れさまでした!」」
部活を終えて、次々に部室を出ていく
同じく帰りの準備をする俺等のところに、いつも通りに目の下に隈を作った副部長が寄ってきた。
また何か、言いにきたのだろうか。
「お疲れ様、今日は随分と勉強熱心だったね。
本職も大事だけど、こっちが疎かじゃ意味ないけど。」
相変わらずの一言の多さに苦笑いを返す
すると珍しく雅が営業スマイルで言葉を返す
「はい、ちゃんとバンドの方もやってますよ。
今日は勉強が少し心配だと彼が言っていたので教えていただけです。」
「そうなんだ、・・・あぁ、そういえば君はこっちでも有名だよ。あの会長に継ぐ天才が来たって。
それでさ、先日話したテストの件で、君達のバンドは明らかに有利だよね。
だから、君達だけ厳しい条件でやって貰おうかなって」
「・・・」
俺等は嫌な予感しかしない
「前回の成績を見た感じで、そうだな・・・合計2380点にしようか。
平均85点取らないとだね。
これだったら雅君だけが仮に700点とったとしても
皆も頑張らないとダメだもんね。
頑張ってね。
これを越えなかったらそもそも出させないから」
「わかりました、それは余程俺達の事を信頼して頂いてるようで。
それはつまり、先輩方はそれさえ越せれば確実に参加させて頂けるということですよね?
でないと、そんなこと与えないですもんねぇ」
語尾を伸ばすのは、相手を挑発してるのだと思う
「そうだね、越えさえすればね。
あ、それとさっき若松先生が暁君に用があるって言ってたから、これ鍵」
と、部室の鍵を渡してきた。
ここを閉めて職員室に戻してこいということだろう
俺はそれを受けとる
「じゃ、来週は頑張ってね」
と、熱を感じない声で思ってもないことを言って帰った
「「お疲れさまでした!」」
部活を終えて、次々に部室を出ていく
同じく帰りの準備をする俺等のところに、いつも通りに目の下に隈を作った副部長が寄ってきた。
また何か、言いにきたのだろうか。
「お疲れ様、今日は随分と勉強熱心だったね。
本職も大事だけど、こっちが疎かじゃ意味ないけど。」
相変わらずの一言の多さに苦笑いを返す
すると珍しく雅が営業スマイルで言葉を返す
「はい、ちゃんとバンドの方もやってますよ。
今日は勉強が少し心配だと彼が言っていたので教えていただけです。」
「そうなんだ、・・・あぁ、そういえば君はこっちでも有名だよ。あの会長に継ぐ天才が来たって。
それでさ、先日話したテストの件で、君達のバンドは明らかに有利だよね。
だから、君達だけ厳しい条件でやって貰おうかなって」
「・・・」
俺等は嫌な予感しかしない
「前回の成績を見た感じで、そうだな・・・合計2380点にしようか。
平均85点取らないとだね。
これだったら雅君だけが仮に700点とったとしても
皆も頑張らないとダメだもんね。
頑張ってね。
これを越えなかったらそもそも出させないから」
「わかりました、それは余程俺達の事を信頼して頂いてるようで。
それはつまり、先輩方はそれさえ越せれば確実に参加させて頂けるということですよね?
でないと、そんなこと与えないですもんねぇ」
語尾を伸ばすのは、相手を挑発してるのだと思う
「そうだね、越えさえすればね。
あ、それとさっき若松先生が暁君に用があるって言ってたから、これ鍵」
と、部室の鍵を渡してきた。
ここを閉めて職員室に戻してこいということだろう
俺はそれを受けとる
「じゃ、来週は頑張ってね」
と、熱を感じない声で思ってもないことを言って帰った