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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
そして秘かに楽しみにしていた土曜日がきた。

「おじゃましまーす。」

相変わらずきちんと整理された部屋だ。
白と青で統一された部屋はまるでモデルハウスのようだ。

「好きにくつろいでね。」

「とは、いっても勉強浸けですけどね。」
土曜、日曜と二日間のテスト対策日だ。
土曜だけのはずだったが彼には無理を言ってお願いした。

彼の部屋に上がるのはまだ2回目。
それと昨日の真姫の言葉も相まって異常に緊張していた

あぁ、もう何てことを思いだすんだ、
集中集中

今日は勉強をしに来ただけ疚しい気持ちはありません!・・・いや、やっぱり、いや!!だめだめ
頬を両手で叩いて、気持ちをきりかえて荷物をおろした。
すると、クスクスと笑う声が聞こえた
「表情コロコロ変えて面白かったよ」

両手にお茶が入ったコップを持って立っていた。

見られていたことに、頬が赤くなる
「今日は暑いからね、熱中症対策に麦茶。好き?」

「ありがとうございます。」
受け取ったコップは中の氷がカランと音をたて、涼しげだ。
それを喉に流して少し頭を冷やした。

それを見計らったように先輩も座った
「うん、じゃあ勉強しようか」

「はい」
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