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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
違わない、けどなんでこんなにくすぐったいのだろう?

「覚えてますけど・・・ゃっ」
指で背中に円を描くようにされて、びくんと反応してしまう。
背中に電気がぴりと走った気がした

「あのときの別れ際のとき、何されたかは?」

「え...ん、な、何ですか?」
彼はずっと腰を指でくすぐる、避けようと身をよじろうにも真後ろに彼がいて出来ない。
「あれね、キスだったんだ。本当に気がつかなかったの?」

「ん...っ、気がつかなかったですけ、ど」

「ふーん、「期待」してるんじゃない?今」
ドクンと胸が跳ね上がる。

「あっ」
本心を言い当てられ、動揺が隠せなかった
顔はみるみるうちに熱くなり、見た目でもわかるほどじゃないだろうか
恥ずかしくて穴に入りたいくらいだった

「なんてね、今日はテストのために来てるんだもんね?
ひき止めてごめんね、髪にごみが付いてたから
...はい、取れた。じゃ、トイレいってらっしゃい。」
ふっ、とからかうように笑って離れていった

その場にいるのが恥ずかしくてすぐトイレにはいる。
体が先ほどよりも熱く、息がしずらかった。
この熱さは恥ずかさだけじゃない

ゾクゾクと体を巡る感覚が残留してる

もしかして、俺

興奮してた?

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