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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
ぎぎぎと効果音がつきそうな感じで、恐る恐る首を向けたらドアを開いた先輩と目が合った。

「何か探し物?」

「あ、いやあの・・・はいすみません。」

「興味本位で開けようとしてました。」
流石にエロ本を探してたとは言えずそれっぽいことを咄嗟にいうと、彼は苦笑いした

「人の引き出しとか勝手に開けないでよ、恥ずかしいものとか入ってたらどうするつもりだったの?」
と先輩は寄ってきて引き出しの一番下を開けた。

まぁ、恥ずかしいものがあったらちょっと調べようとしました。
健全な男子高校生ですから・・・
そんな期待を込めながら見るとあんぐりした

そこには多数のファイルに挟まれた紙がぎっしりとしまわれている今までの課題だろうか?
点数が書かれているものが多くある。
が、どれも100や98ばかりで・・・

「これが恥ずかしいもの?」

「いや、別にそうじゃないけど。これで気が済んだでしょ?
お風呂沸かしたから、アラームが鳴ったら入って」

「先輩の、恥ずかしいもの見せてくださいよー」

「残念ながら置いてないよ、期待を裏切ってごめんね、あ・・・そういえば風呂の栓したっけ。
ごめん見てきてくれる?
それと二度とこう言うことしちゃダメだよ?」

にこりと優しく諭されるような言い方に反して表情は固く、多分イラついてるかもしれない
「・・・はーい」
軽くあしらわれた気がしながらも風呂場を見に行った。



「良かったこれが見られなくて」
一番上の鍵付きの引き出しがきちんと鍵がかかってるのを再確認し、ほっと息をついた。
きつく言い過ぎても怪しまれるが、目を離した隙にあちこち詮索されるのは良くないから、あのくらいが良いだろう。

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