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第10章 愛を刻んで

見つめる輝翔の瞳がゆっくりと細くなり、輝翔がﾌｯと優しく微笑んで、私の頬にﾁｭｯと優しいｷｽをする。

輝翔の唇が、そのまま耳へと移動して、首筋へと移動して…。


ﾁｭｯ…。

ﾁｭｯ…。


優しいｷｽを落としていく。

いつも荒々しく求めてくる輝翔からは、想像出来ないくらいの優しい愛撫に、胸がｷｭﾝとなる。

心臓に負担がかからないように。

出来るだけ、興奮しないように。

ｾｰﾌﾞしながらの行為なんだと、よくわかる。

それでも精一杯、私を求めてくれた輝翔の気持ちが、すごく嬉しかった。


ﾌｩｰｯ…。


時折、輝翔の深い呼吸を感じ、それさえも愛しくて仕方なく感じる。

輝翔…。

私、すごく嬉しいよ…。