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タイムリミット365
第4章 目覚めていく体
もう何も言えない…。
輝翔は、その先の言葉を求めていないんだもん…。
輝翔…好き。
律動が早くなって、離れた輝翔の唇。
見つめ合う輝翔の瞳は、すごく優しくて、胸が締め付けられる。
私の気持ちは聞いてくれないのに、そんな優しい瞳で見ないでよ…。
だったらいっそ、人形のように輝翔のなすがまま、ただ抱かれている方が楽なのに…。
「羽音…何も考えるな。快楽だけを考えていればいい…。もっと感じろっ。」
「輝翔…。あっ…んんっ…。」
繋がったそこからは、確かに輝翔の熱を感じる事ができるのに、私の心は満たされない。
それでも体は素直に輝翔に従って、快楽を貪欲に求めていくんだ…。
何度も何度も輝翔に突かれて、私の体は快楽の波にさらわれていく。
薄れゆく意識の中、輝翔の唇がゆっくりと
『ごめんな』
と、動いた。
その意味は私には、わからないまま…。