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ノクターンを聴きながら
第1章 序章
いつからここに居るのか、どうやってここまで来たのか自分でも分からない
辺りを見渡すと一面草の海
ここが何処なのかという手がかりさえないし、時間なども分からない
どうしたものかと立ち尽くしていると後ろからピアノを弾く音が聴こえてきた。
振り返るとそこにはボクと同い年くらいの綺麗な女の子が楽しそうにピアノを弾いていた。
ボクの記憶が間違っていなければこれはクラシックのはず
クラシックに疎いボクでも知ってるほどだ、有名な曲なのだろう
ボクは少女の雪のように白く細長い指が鍵盤の上を踊るのを何をするわけでもなく見ていた。
いや、正確には見とれていたのだ。
それからどれくらいの時間が経っただろう…
そろそろ終わりが近づいて来たのかそれまで微笑んでいた少女の顔が悲しみの顔に変わっていく
ボクも終わって欲しくない、まだまだ聴いていたいと思った。
そして気がつくと体が勝手にゆっくりと少女の方に近づいて行く
その時ボクの目の前がぱっくりと割れ、その割れ目に草がピアノが少女が吸い込まれていく
このまま吸い込まれたら二度と会えなくなってしまう、そう思ったボクは少女を助けようと思わず手を伸ばす。
しかし何故か頭に激痛が走り頭を押さえてしまった。
少女はピアノと共に割れ目に吸い込まれて行き、ボクの居敷はどんどんと薄れていった。
そして気がつくとそこはいつもの教室でいつものクラスメイトの姿があった。
そして担任が怖い顔でボクの机の前に立っていた。
その手には定規を大きくした奴が握られている
これで叩かれたのだろう、おそらく夢の中での頭の痛みはそのせいだ。
「朝から居眠りとはいい度胸だなぁ宍戸、もう一発気合入れてやろうか?」
そう言って担任は定規で2、3回自分の掌にを叩いた。
「すいません…」
ボクが謝ると「ちゃんと聞いとけよ」と言い、黒板の前に戻って話始める。
「えー、知っているとは思うが、入学式以来一度も教室に来ていないクラスメイトががいるな?その生徒が今日から毎日登校して皆と一緒にこの教室で勉強する事になった。」
その言葉に一瞬クラスがざわつく
そんな生徒いたような気がする、正直顔も覚えていない
「じゃあ入れ」
「はい」
教師の言葉にか細い声が返事をした。
扉がゆっくりと開いて、その生徒が恐る恐る教室に入って来た。
辺りを見渡すと一面草の海
ここが何処なのかという手がかりさえないし、時間なども分からない
どうしたものかと立ち尽くしていると後ろからピアノを弾く音が聴こえてきた。
振り返るとそこにはボクと同い年くらいの綺麗な女の子が楽しそうにピアノを弾いていた。
ボクの記憶が間違っていなければこれはクラシックのはず
クラシックに疎いボクでも知ってるほどだ、有名な曲なのだろう
ボクは少女の雪のように白く細長い指が鍵盤の上を踊るのを何をするわけでもなく見ていた。
いや、正確には見とれていたのだ。
それからどれくらいの時間が経っただろう…
そろそろ終わりが近づいて来たのかそれまで微笑んでいた少女の顔が悲しみの顔に変わっていく
ボクも終わって欲しくない、まだまだ聴いていたいと思った。
そして気がつくと体が勝手にゆっくりと少女の方に近づいて行く
その時ボクの目の前がぱっくりと割れ、その割れ目に草がピアノが少女が吸い込まれていく
このまま吸い込まれたら二度と会えなくなってしまう、そう思ったボクは少女を助けようと思わず手を伸ばす。
しかし何故か頭に激痛が走り頭を押さえてしまった。
少女はピアノと共に割れ目に吸い込まれて行き、ボクの居敷はどんどんと薄れていった。
そして気がつくとそこはいつもの教室でいつものクラスメイトの姿があった。
そして担任が怖い顔でボクの机の前に立っていた。
その手には定規を大きくした奴が握られている
これで叩かれたのだろう、おそらく夢の中での頭の痛みはそのせいだ。
「朝から居眠りとはいい度胸だなぁ宍戸、もう一発気合入れてやろうか?」
そう言って担任は定規で2、3回自分の掌にを叩いた。
「すいません…」
ボクが謝ると「ちゃんと聞いとけよ」と言い、黒板の前に戻って話始める。
「えー、知っているとは思うが、入学式以来一度も教室に来ていないクラスメイトががいるな?その生徒が今日から毎日登校して皆と一緒にこの教室で勉強する事になった。」
その言葉に一瞬クラスがざわつく
そんな生徒いたような気がする、正直顔も覚えていない
「じゃあ入れ」
「はい」
教師の言葉にか細い声が返事をした。
扉がゆっくりと開いて、その生徒が恐る恐る教室に入って来た。