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狂い咲く花
第6章 一、紫丁香花 - 恋の芽生え
名残惜しそうに唇は離れ、そのまま首筋に這わせながら下がっていく。
その這わされた後が身体に残り身体を熱くする。
蕾を手で摘ままれながら舌でペロリとひと舐めされれば電流に似た痺れが体中をかけめぐる。

「アッ…」

快楽から声が出そうになるのを咄嗟に自分の手で押さえた。
舌で転がされ、軽く噛まれる度に出そうになる声を必死に押し殺す。
離れと言っても、静まり返った暗闇に声が漏れ聞こえるのを少しでも押さえようと自分の掌を噛みしめる

「ンンンンッ」

言葉にならない喘ぎ声とペチャペチャと蕾を舐めまわし吸い付く卑猥な音だけが部屋中に充満する。
徐々に深まる快楽に、この先へ進む警戒音が薄れてもっと感じたいと身体は正直に反応する。
美弥の妖艶な声にかき乱される葉月もまた自我を失いかけていた。
手が裾の中に滑り込み太ももを人差し指でツーッと触れながら奥へと移動する。
下着の上から上下に触ってみると、ぷっくりとふくれた花芽を見つけ出し布の上から優しく撫でまわす。

「ンンンッ」

初めての愛撫に肩をビクビクッと震わせた。
その目には薄っすらと涙が浮かび、天を仰ぎながら耐え忍ぶ。
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