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痴漢selection
第12章 ー痴漢されたいー(高埜 咲希 15歳 高校1年)
「だから、なんでそう痴漢されたいんだ?お前。」
「…。」
『粟生になんてわからない!女の子の気持ちなんて!!』
「んな格好してるとな、もっと酷い目に遇うぞ!!」
「いいもん。それでも…」
このとき、粟生がどんな表情をしたのかは、わからない…
ただ、一言…
「勝手にしろ。俺、もう知らん!!」
それきり、粟生は、教室を出たっきり戻って来なかった。次の日も、また次の日も、粟生は、私に近付いては来なかった。
「つまんない…。」