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呪縛
第3章 魔王と堕天使
魔界の王は退屈していた。魔界を統べると言っても、ほとんどやる事が無い。そもそも悪魔は自分勝手で自由に生きている。人間に呼び出されてはその魂を食らって満足して魔界へ帰ってくる者が多く、たまに地上の人間に殺される馬鹿なヤツもいる。
姿形も天界に住む天使と違って様々だ。
そんな時、二つに分かれていた天界の話を聞き、暇つぶしに魔界の鏡で見ていた。相変わらず大天使レオナはそこにいた。
魔王が魔界の王となった時、レオナはまだ幼き少女だった。それが今では天帝を決める大切な存在となっている。しかし、本来は違っていた筈だ。あの幼き少女を魔王は懐かしく思い出していた。
姿形も天界に住む天使と違って様々だ。
そんな時、二つに分かれていた天界の話を聞き、暇つぶしに魔界の鏡で見ていた。相変わらず大天使レオナはそこにいた。
魔王が魔界の王となった時、レオナはまだ幼き少女だった。それが今では天帝を決める大切な存在となっている。しかし、本来は違っていた筈だ。あの幼き少女を魔王は懐かしく思い出していた。