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【寝取られ】青春の人 佳代ちゃん
第2章 青春の人 佳代ちゃん(2)
でも先輩達がそういう快楽に嵌るのも分かった気がする。
乱交の何が楽しいって?
普通に女友達とセックスするのとは訳が違う。
複数の人の前で全裸になったり勃起したペニスを晒す解放感、人前でセックスをして腰を振る羞恥心、それを全部吹っ飛ばす程の快楽。
脳ミソから倫理観や理性を麻痺させる成分がドバドバ出ている感じが最高に気持ちイイんだって、参加してる誰かが言ってた。
興奮がピークに達してくると何でもありになってきて、1対1じゃとてもできないようなプレイまで女に要求するようになる。ある種のトランス状態っていうのかな。
集団だからこそブレーキが効かなくなる。
俺、高校時代の友達は皆真面目だったし、自分もまともな人間だと思っていたけど、先輩達の影響なのかな、合宿の後から徐々に俺も参加したいかもって気持ちになってきていた。
正直に言うと、どうせ俺は佳代ちゃんとも付き合えないし……って少しだけ自暴自棄になっていたのもある。
セックス、しちまおうかなぁって。童貞だから凄く興味あったし。
美和子先輩、普通に可愛いし。気持ちよさそうだし。
頭がバカになるくらいの事、俺もやってみたいかもしれないって。
でも迷ってたね。たぶんサークル内に佳代ちゃんがいるのも大きかったと思う。
だってバレて幻滅とかされたくなかったし。
合宿の後も何回か誘われたんだけど、まだ俺は行けなかった。
吉岡先輩は「そんなビビらなくてもいいぞ」とか、「だったら個人的にお前でもヤレそうな女紹介してやろうか?」って言ってきてくれたけど、それもまだ無理だった。
(とにかく吉岡先輩は俺に早く童貞を捨てろって言ってきていた。童貞こじらせてる男は就職活動や社会に出ても全然ダメだからとか何とか言ってたな。たぶん一理あるんだろうけど。ある意味後輩思いなのかな……)
先輩の言う〝ヤレそうな女〟とセックスしてる自分が想像できなかった。
俺、やっぱりまだ佳代ちゃんの事が好きだったんだと思う。結局それがブレーキになっていた気がする。
そして俺がそんな風に童貞らしくウジウジしてた頃に事件は起きた。
いや、それ自体は事件って程のものじゃないんだけど、少なくともサークル内の男達にとっては事件だった。俺にとっても。