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【寝取られ】青春の人 佳代ちゃん
第1章 青春の人 佳代ちゃん(1)
そんな憧れの佳代ちゃんですが、残念ながらその高校時代にすでに彼氏がいました。
相手はバスケ部の一個上の先輩で、沢村さんって人。
容姿はどっちかと言えばカッコイイ部類に入ると思う。
高校2年の終わり頃からかな、付き合いだしたの。
佳代ちゃんが先輩に告白されて、その時に俺、佳代ちゃんに電話で相談されて結構辛かった。
それまで女の子から恋愛相談なんて受けた事がなかった俺は、「沢村さんは後輩の面倒見も良くて良い人だと思う」と、沢村先輩の人柄に関して俺の率直な感想を佳代ちゃんに伝えた。
後日、佳代ちゃんから沢村先輩と付き合う事になったと伝えられた。
佳代ちゃんにとって初彼氏だったから、「わぁ~どうしよう、私ちゃんとした彼女さんになれるかなぁ?」と少し惚気て嬉しそうに言っていたのを覚えてる。
良い彼女になれるに決まってるじゃないか、佳代ちゃんみたいに可愛くて優しい女の子を彼女にできる男は世界一の幸せ者だよ。
本当に俺はそう思っていたし、佳代ちゃんと付き合える沢村先輩が羨ましかったし、それなりに嫉妬もした。
幸い、沢村先輩はすぐに卒業して大学へ行ったので二人がイチャイチャしているような所を学校で見る事は殆どなかった訳だけど、俺も年頃の男子高校生でしたからね、色々想像はしちゃってましたよ。
休みの日なんか、今頃佳代ちゃんは先輩とデートでもしてんのかなぁとか、悶々とね。
もちろん、性的な事も。
もうキスとかしたのかなぁとか、セックスしちゃったのかなぁとか。
いや本当に、あの頃はそれをずっと心配してた気がする。
心配も何も、男女が恋人同士になったらしない訳がないんだけどね。
でも学校で会う佳代ちゃんは何も変わった様子がなくて、それまでと同じように笑顔で俺に話しかけてくれて……だからそんな佳代ちゃんが先輩とキスしたりセックスしたりしてるなんて、いまいち現実味がなかったし想像できなかった。