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輪廻
第2章 2XXX年4月1日
御幸は意図を汲み取ったらしく、太股にキスを落とす。
唇の柔らかな感触にくすぐったく思ったが、すぐさま口を開き、舌先で円を描いて舐め上げてきた。

生暖かい舌が、太股から脚の付け根へと這い上がってくる。

ゾワッとした感覚が走り抜けた。

反対側も同様にして上がって来て、脚の付け根を丁寧に舐めてくる。

現実に睾丸がキュッと縮み上がり、合わせてバーチャル映像もそうなるところを御幸はじっと見つめていた。

お気に入りだからというだけでこれだけ反応が違うだろうか、
親父が舌打ちした負の意識が、俺に雪崩れ込むのも仕方ない。

ならば、管理者である俺が、親父の留守に負を払拭してスッキリ射精しても罰は当たらないだろう。

もう少し脚を開いてやると、御幸は嬉しそうに顔を埋め、睾丸を袋ごと舐め、転がして、終いには口に含んで弄んだ。

褒美とばかりに髪を撫でてやれば、嬉しそうな顔をして、丹念に袋を啜ってくる。

これならバーチャルだけでヌケそうだ。

俺はホルダーのオートメーションをoffにした。

御幸の両手が行き場を求めて宙にさまよう。
俺は手首を掴んで手を使えなくする。
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