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愛おしい貴方・作品SS集
第9章 あの日の夜の真実(契約的束縛)
「・・・
はぁ‥男の血は美味しく無い、それも刀谷からなど‥」
血は吸収したが効率が悪く、飢えという点では満たされたが、なかなか狂ったバランスは戻ってくれなそう。
「不用意に力を使うものではありませんね‥
私の方がマズい‥‥」
かろうじて、髪と瞳の色彩を戻したが、バランスの方は暫く掛かりそうな雰囲気。
その前に、早くこの場から離れなければ‥
幾ら人気は無いとはいえ、何時誰が通るか分かりはしない。
「今の状態でも‥
運転くらいは出来るでしょう・・」
壁に手を付いて、フラフラと歩き車へ‥
ギリギリの判断力で車を運転する事に‥‥
バランスの方は、次の日の深夜まで戻らず、久々の体調不良を味わう結果になったが、刀谷を殺った事に後悔は無い。
美波を害するおそれのある者は、全て私が排除する‥
それは私自身が心に決めた事、例え盟主に戻ろとも・・・
(仁)「・・これが真相です、何か文句がありますか?」
(作)「無い無い、ありませんって!
(絶対怒らせたらヤバいでしょう!?)」
(仁)「分かれば良いんですよ、では私は戻ります」
(作)「怖い裏側を見た‥
もう、これしか言えない、怖かったよぉ-!」
了