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第9章 香港ｰまさかの出逢い

美波が主宰のピアスを悲しそうに見ていたのを見て、押さえ切れず手を出してしまったが、それはそれ男女の営みは気分というのもあります。


あの後、躰が治まってからシャワーを使い、私が美波の部屋に行った本命話‥


『あくまでもサザンクロスで通す事』


これを言いに美波の部屋に行った、理由は香港にはサザンクロスとしてしか登録していない事と、八神美波という存在を隠す為。


ヨーゼフ･メンゲレに目を付けられている今、サザンクロス以外の情報は与えたくないという私の意図、美波もそれには同意してくれた、仕方が無い事だと笑って。



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「此処が香港‥‥」


「今私達が居る国際空港も島ですが、香港は大きく香港島･九龍･新界と３つのエリアに分かれており、一番中国らしいのは九龍、近代的繁栄しているのが香港島、そして新規開発が目覚ましいのが新界です‥
説明簡単過ぎましたか？」


「‥‥という事は、私達が良く目にするのは九龍エリア？」


「ええ、別名旧市街とも言います‥
私達がこれから向かうのは香港島、そこに居住と後は支部も全て香港島にありますからね」


「九龍や新界には？」


「‥‥九龍は古い体制が残っていて、中々手が出せないんです‥‥
地下クラブ類は存在していますから、見たいのであれば連れて行きますよ美波？」