パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 香港ｰすれ違う心

「仁科さん私は‥‥‥」


「美波の心のままに‥‥
誰も止めませんよ、美波には自由で居て欲しい、それが私達全員の願い」


「仁科‥‥さん‥‥」


どうしてそんなに優しいの仁科さん！
それも本郷さんも、宮野さんも、ルークも、アリアンも、みんな私の自由だって、私は私のままが良い‥‥って‥‥‥



「‥‥泣かないで下さい美波、泣かす為に言った訳ではありません‥‥
私達全員が美波の事が大切なんです、それだけは分かって欲しい」


「‥‥私‥‥私‥‥っ！」


先ほどとは違う涙、みんなの心に対する涙‥
分かっているよ、みんなの心は、私を愛し守ってくれる男達の優しくて強い心、ちゃんと分かってるの。



「‥‥‥美波‥‥‥」


そんな私を優しく抱き締めて、宥めてくれる仁科さん‥
何時も何時も仁科さんには、助けて貰って甘えてばかり、仁科さんはずっと私には甘い、調教者をしていた頃から。



「‥‥泣き止みましたら帰りましょう？
泣き過ぎて目が赤くなっていますから、冷やさないといけませんね」


「‥‥‥はい‥‥‥」


泣き止むまでずっと髪を撫でてくれていて、泣き止んだ後は気を使うように私の前を歩く‥
私はちょっとだけ、仁科さんの袖口を掴んで歩いてる、でも分かる仁科さんがずっと私を見ている事を、守るように歩いてくれているんだって。


‥‥‥ありがとう仁科さん‥‥‥