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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
私が強制的に記憶に介入した事により、この男は私の力に耐えきれず意識的には廃人なんです、このまま地下にでも放置すれば、男の命は尽きる筈です。
「……参りましたね、此処まで来てツインドラゴンとは、日本には介入しないと判断した私の甘さでしょう」
「ツインドラゴン」
「ツインドラゴンって香港のあれ?
じゃあさ、この男はツインドラゴンの……」
「えぇ、Cross selsへ潜入させたスパイです
元々の能力が高かった為に、中央配置だったのが本部側に回り、階級を得て日本支部へ配置された
偶然とは恐ろしいです、そしてよく発覚もせず今まで居たと私も思いますよ」
本人の意思では無いですが日本支部配置まで上り、カイザーが知りたがるCross selsの秘密部分に触れ、私達までやって来てしまうとは、此も星の巡りなんでしょう。
ただし一番知りたかった盟主の存在は、ツインドラゴンに流れる事なく防ぎましたが。
「私が無理な事をした為に、この男にはもう抵抗する力はありません
ルーク、地下に放置で十分です」
「分かりました仁科様、ご命令通りに男は地下に放置します」
私が男から手を離せば、すかさずルークが男を捕まえ、意思の無い男を地下へと連れて行った。
この支部の最下層は、人身売買から回って来た白人女性の保管場所、そして私が時々餌を食らうスペースしかなく、一度地下に入れば二度と出る事は無いでしょう。
(緊張感と地響きは収まっていますね)
美波がアリアンを抑えたようです、何事もなくて良かった。