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契約的束縛・誘惑なる秘密
第25章 香港ー囚われの美波
「ロンチャンが昼間何をやっているか、俺は知らねぇ。
街で偶々声を掛けられ、意気投合して一年か?
お前の方がロンチャンと付き合いは長いよなレン」
「ウードゥと会う前からロンチャンとはつるんでいるけど……」
「何をしてるか知ってるんじゃねぇのか?」
「……それは」
どんどんと言い澱むレンを見て、俺は確信する。
今日の事を裏で糸を引いたのは……ロンチャンだ。
何故ってのが分からないがな。
「何時も何時も連絡は夕方以降、しかも最近は連絡すら無かったんだ。
それなのに、どうして今日だけ鉢合わせするような真似をした?
……知っているんだろ、レン」
サザンクロスは関係ねぇ!
これはもう俺とレンの話し合いだろうよ。
不自然感を解消しない限り、俺自身が納得出来ねぇ。
「……それに答えてどうするのウードゥ?」
「答えによるな。
俺が納得出来る答えでなければ……潰す。例えロンチャンでもだ」
「…………」
レンは無言で考え出した。
そしてサザンクロスは、俺がレンを追求してから何も話さねぇ。
本当は答えが出てるんじゃねぇのか? 聡明なサザンクロスはよ。
「……答えかぁー。
俺としては、出来るだけ穏便にやりたかったのに、サザンクロスが余計な事を言うから、穏便で済まなくなるだろ?」
「どういう意味だ?」
「こういう意味さ」
「っ!?」
レンとは思えない素早い動きで……サザンクロスの後を取り、その首に腕を回してサザンクロスを締め上げやがったっ!?