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契約的束縛・誘惑なる秘密
第29章 歓喜の一夜

私はいい、霧斗のトラウマが治ってさえくれれば……。
ウードゥさんの時から、あんなに辛そうな顔をしていたんだもの、私に出来る事で……霧斗のぺニスに奉仕し、少しでも反応してくれれば、それでいいの。
「ちゅっ……んっんっ……」
小さな宝石を扱うように、唇で扱き舌で鬼頭から竿まで舐め転がす。反応はしなくても霧斗のぺニスだと思うと、愛しささえ感じるんだから不思議。大切な大切な宝物、幾らでも奉仕するから思い出して?
「ん……ちゅぱっ……」
「……美波……。
そうだ、俺は美波に同じ事をして貰った」
「……うん……」
「抑え切れず美波の口の中で腰を振り、盛大にその口にぶちまけた。……女なぞ調教者としてしか見ていなかった俺が、美波相手には敵わなかったんだな」
「……うん……」
ぺニスをしゃぶりながら霧斗を見れば、吐息と共に眉を寄せて私を見ている。思い出してくれた? 契約が終わったら、一番に私を抱くと宣言したのは霧斗だよ。その通り私を抱いたじゃない。
「……美波が調教者の頃から、欲しくて欲しくて堪らなかった。だが調教師として、俺は公平である事を選び、それでも我慢しきれずに美波を責め、俺の中にある欲情を誤魔化して……。そうだ、調教者じゃなくなった美波を初めて抱いた時、美波は今と同じ言葉を言い、同じ事をしたんだ」
「そう……。霧斗はちゃんと反応してくれたよ」
「あぁ、そうだったな、漸く思い出した。一番忘れちゃならない事すら、俺は忘れていたのか」

