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執事>御主人様
第1章 他界
両親が亡くなった。
2人で出掛けていき、居眠り運転をしたトラックと正面衝突して即死だったらしい。
葬儀は早々と終わり、気付いたら1人きりになっていた。
使用人達は両親の片付けなどに追われて忙しいらしく廊下からぱたぱたと足音が響く。
「2人はどうして私を置いてったの?」
ぽつりと呟く。
誰もいない部屋では、誰もその答えを出してくれる訳がない。
「貴女に生きていて欲しいからではないですか?」
誰もいないはずの部屋に自分とは別の声が響いた。